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温泉について


文・大竹仁一(温泉コム株式会社・代表取締役/「貸切温泉どっとこむ」主宰)

小野川温泉の源泉は、集中管理方式を採用している。
つまり、宿ごとに源泉井戸を掘って、温泉をくみ上げているのではなく、複数の源泉井戸を温泉旅館組合で管理してくみ上げ、各宿に配湯する形をとっているのだ。
現在、小野川温泉で使われているのは、4号源泉と5号源泉の2つで、4号源泉は、ここ「河鹿荘」の隣りにあり、5号源泉は、小野川温泉旅館組合事務所の敷地内にある。
「河鹿荘」は、源泉温度が77℃前後の4号源泉と、低温の5号源泉(約35℃)をブレンドして、正真正銘の「源泉100%かけ流し」にしているのだ。
さて、その混合泉の泉質名は、「含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉」(旧泉質名:含塩化土類・食塩-硫黄泉)。
シンプルに表現すれば、美肌効果が高い「硫黄泉」と、切り傷などの消毒効果と、ぽかぽかと温まり湯冷めしにくい「塩化物泉」の特徴を併せ持つ。
湯の色は、無色透明ではあるが、ほのかに硫黄臭がする。
「河鹿荘」の「硫黄泉」は、いわゆる硫化水素イオンが主成分の「硫黄型」。
「硫黄泉」に含まれる硫黄分は、余分な皮脂を取り除くので、ニキビや吹き出物が出がちの人にいい。
オイリースキンの人には最適な温泉とされる。
さらには、メラニンを落とす作用もあり、シミが目立たなくなり、美白効果も期待できる。
また、硫黄分は、皮膚にバリアを生成し、紫外線から肌を守る作用もあり、日焼け防止にも役立つ。
これらの作用により「硫黄泉」は、「美肌の湯」と称されるのである。
さらに、浴用では、切り傷、慢性婦人病の他、糖尿病にもいいとされる事から「生活習慣病の湯」とも言われている。
もう一方の泉質である「塩化物泉」は、塩分が皮膚に付着し、発汗を抑え、それにより保温効果をもたらし、湯冷めしにくいことから「熱の湯」とも称される。
さらに、消毒・殺菌作用もあるので、切り傷・やけどや、水虫などの慢性皮膚病、また慢性婦人病にいい。
メタケイ酸も豊富で、コラーゲンの生成を助け、肌をツルツルにする作用を持つカルシウムイオンとの相乗効果で、肌のセラミド(細胞間脂質)を整えてくれる。
肌の保湿効果が期待でき、女性にありがたい泉質となっており、“小野小町ゆかりの美人湯”と呼ばれる由縁となっている。
また、カルシウムイオンは、血圧を下げ、鎮静効果、いわゆるリラックスさせる効果もあると言われている。
温泉は「浴用」だけでなく、「飲用」でも適応症がある。
「硫黄泉」では、糖尿病、痛風、慢性便秘にいい。
「塩化物泉」でも、同じく慢性便秘の他、慢性消化器病にもいいとされる。
ちなみに、飲用の温泉は、「河鹿荘」の中では、玄関前の「足湯と囲炉裏の休み処」に併設される「飲泉所」でいただく事が出来る。一日にコップ一杯程度を1~2回、空腹時にゆっくりと飲むのをお奨めする。
そして、やはり重要な点は、温泉の新鮮度だ。
「河鹿荘」の温泉のブレンド比は、季節によるが、平均すると(4号泉)6:4(5号泉)。
メインの「4号泉」の源泉井戸から大浴場までの距離は、およそ70~80m。「5号泉」にしても、約100m。
まさにベストポジションに大浴場があるのだ。
温泉は、地表から出て、湯舟に注がれる距離や時間によって、徐々に劣化していく。
その点、「河鹿荘」の温泉は、新鮮度も優れているという事が分かる。
「河鹿荘」の温泉「4号と5号の混合泉」の、溶存物質(ガス性の物を除く)は、3,780mg。
ちなみに、「4号泉」の溶存物質は、5,336mg。そして、「5号泉」は、2,945mg。
それらを6:4でブレンドして、さらに湯舟で計った数値が、これだけあるのだから、相当「新鮮で濃い」温泉である事も分かる。
「混合泉」のpH値は、7.1(中性)。「4号泉」は6.8(中性)で、「5号泉」は7.5(弱アルカリ性)。
「硫黄泉」は、強い酸性やアルカリ性にシフトすると、肌が敏感な方には向かない場合もあるが、ここでは弱アルカリ性に近い「中性」の温泉。
低刺激で、小さなお子さんでも安心して湯浴みができる優しい泉質なのだ。
ここで、メインとなる「4号泉」について、もう少し説明すると、数字的なデータからも、素晴らしい泉質だという事が理解できる。
「温泉」の定義というか、「温泉」と判定される項目(基準値)というのがあるが、その1つでも該当すれば、「温泉」とみなされる。
この「小野川温泉4号泉」は、①湯温(77.6℃)~基準値25℃以上、②溶存物質(5,336mg/㎏)~基準値1000mg以上、③総硫黄(9.7mg)~基準値1mg以上、④フッ素イオン(2.7mg)~基準値2mg以上、⑤メタホウ酸(8.4mg)~基準値5mg以上、⑥メタケイ酸(119.5mg)~基準値50mg以上・・・・・と、実に6項目も温泉の基準値をクリアしているのも凄い。
特に、溶存物質の量。「鉱泉分析法指針」によれば、1,000mgあれば療養泉と認められるところ、その基準値の5倍以上の濃さがあるのだ。湯は透明なれど、中身はぎっしりという事なのだ。
このように、温泉分析書だけ見ても、非常に優秀な温泉だということは充分に分かるが、それ以外にも計り知れない力を持つ温泉だと言う専門家も少なくない。
例えば、生活習慣病や老化の主原因といわれる活性酸素を取り除いてくれる「マイナスイオン」の量が国内でも屈指だという。
自然界にあって、滝壺周辺が特に「マイナスイオン」が多いと言われているが、そこでの数は2~3万/ccぐらいのもの。
しかし小野川温泉の源泉を計ると、140~160万/cc以上(!)という、とてつもない数字を叩き出したのだ。